設立時から受け継がれてきたものに色付けを。時代に沿った教育システムづくりをしたい

学生時代から語学に興味があった丸山 悟さんは、大学を1年間休学してロサンゼルスに留学し、卒業後は新卒で海外事業に携われるネットワーク監視の会社に入社します。しかし、日々業務を進めていく中で“他のことにも挑戦したい”という気持ちが強くなり、転職を決意することに。そんな丸山のキャリアと想いをひも解きます。

丸山 悟さん

ロサンゼルスへの留学。大学を休学してまで“いきたい”と思った訳

ロサンゼルス留学時代
▲ロサンゼルス留学時代

私は学生時代に1年間ロサンゼルスへ語学留学をしていました。

その留学を後押ししてくれたのは、私の母でした。母は、時代背景から留学がかなわなかったという経験があったからです。

そうした経験から私たち兄弟に留学をする機会を通して、英語が話せる国際的な人を目指してほしいという考えをよく話してくれていました。

両親はどちらも教育に関してうるさくはないのですが、母は英語に関しては教育熱心でしたし、留学資金や進め方などずっと用意はしてくれていたのだと思います。

私自身も英語には興味があり、昔からホームステイで外国人を受け入れたり、中学校で2、3週間英語に触れるプログラムがあり、積極的に参加しました。

そのため、英語や外国人には抵抗はありませんでした。むしろ英語以外の教科にはほとんど興味がなく、他の教科は人並みでしたね。

大学生時代、大学を休学し、語学留学をすることにしました。その当時、まだ英語に自信がなかったのですが、 母の影響や仕事など将来の役に立つのではないかと思ったからです。

新たな挑戦のため、おもしろい会社の船に乗って冒険を

大学卒業後、新卒で入社した会社で1年くらいネットワーク監視の仕事をしていました。その会社では海外拠点向けのネットワーク監視の業務があり、いつかそのポジションにいければと思っていました。しかし次第に、他のことにも挑戦してみたいという気持ちが強くなりました。

当時、20代前半から中盤だったということもあり、あまり深くは考えていない部分もありましたが、転職をして視野を広げたいという想いが漠然とあり、転職を決意しました。

その後も、いろいろな仕事を経験してきました。多かったのはIT関係のテクニカルサポートやクライアント企業のシステムの窓口などです。

現在の会社に入社する直前の会社では、再びネットワークの監視業務をしていました。しかし、その会社は金融機関の拠点がシンガポールあり、拠点とのやりとりでは英語が必須。そして、すでに年齢も30歳手前だったこともあり、足元を固めようとネットワーク監視業務に戻りました。

フランクな社風や海外研修の制度があること、福利厚生の一環で1ヵ月の長期休暇が取れる点にも惹かれました。

違う視点から社会や会社を見たい。それをかなえた“新しい部署”との出会い

オフィスにて
▲オフィスにて

2020年現在は、コミュニケーションデザイン室で主に社内外向けの広報活動を担当しています。社内向けには社内報の作成に取り組み、いろいろな社員の情報を抽出して社員同士が知ってもらうきっかけをつくっています。

他にもオンラインでのコミュニケーション仕掛けに取り組んでいるところです。

社外向けには、代表がいろいろと取材を受けるのでその対応をしたり、転職サイトを魅力的に見せたりするなど、弊社の名前を知っていただくため、代表を筆頭に日々業務に奔走しています。

このコミュニケーションデザイン室は、2019年4月から立ち上がった比較的新しい部署です。

当社の場合、エンジニアは顧客先に常駐するので、みんなが同じオフィスで働くわけではありません。加えて、ここ数年で社員数が増えてきたということもあり、代表がコミュニケーションデザイン室をつくろうと社内に声をかけ、立ち上がりました。

私自身もそれまではエンジニアとして顧客先に常駐して仕事をしていたのですが、立ち上げの話を聞き、この部署への異動を希望しました。以前から会社の構造やしくみに興味があり、会社側からビジネスを俯瞰できるポジションにつきたいと考えていたからです。

コミュニケーションデザイン部は代表が部署のトップを兼任しているので、直接社長とやり取りできる機会が多く、普段聞きづらいような話からさまざまなことが聞け、いろいろ勉強できる点も魅力的でしたね。

常駐して仕事をする場合、マネージャーが営業の窓口として案件を持ってきます。そして、顧客と面談をしてスキルが合えば常駐することになります。しかし、そういう案件のレベルは他にどんなものが存在するのか、金額はどういう相場があってどう決まってくのか……など、ひとつ上の視座で会社を見てみたかったのです。

常駐ビジネス人員として仕事をしてきた経験は10年程あったのですが、現在のようにビジネスを俯瞰して見るようなきっかけはあまりなく、すべてが新鮮に感じられます。

“必死に”かつ“楽しく” 社員がつながりを持って働ける場所を目指して

この仕事をしていていいなと思うのは、さまざまな人と知り合える機会に恵まれていることです。

たとえば、当社ではこれまで年に3回ペースで、社員総会を開催しており、社員全員が集まって懇親会をするのですが、そこに参加するだいたいの人と面識があり、みんなと声を掛け合えるというのが非常に嬉しいですね。エンジニアをしていた時代には現場常駐で他の社員の方と関わる機会は少なかったので、これは大きな変化だと感じています。

これまでは社員総会の運営は別の社員が担当していたのですが、今後は自分が担当することになったので、それも楽しみです。

長年勤めている方と、この1〜2年で新たに入社した方との交流を盛んにしたいという想いがあります。

当社の社員は物怖じしない方が多いのですが、それでもコミュニケーションを取れるようになるまでに時間がかかることもあります。

私の場合は、友達のパーティーや異業種交流会などに自分から参加しているので、そういう場には慣れているのですが、会社の中で何かコミュニケーションのきっかけをつくってほしいなと思ったことが何度かありました。

一度でも話せば、その後は気軽にコミュニケーションを取れる方も多いと思います。ですから、グループ分けなどコミュニケーションを取りやすくする工夫をして、社員総会を先輩から後輩までがうまくつながれるような場にしていきたいです。

そして、今後は入社した社員がアレックスソリューションズで仕事をする中で、次のステップに行くときの土台づくりができる環境を整えられたらいいなと思っています。

その際、必死に取り組める環境はもちろんですが、楽しみながらという点も形にしていきたいですね。

未経験からの入社も多いので、入社前後でのギャップを感じさせない取り組みも考えています。

具体的には、今までは資格取得に合わせて手当を出す取り組みもしていました。もちろんそれでどんどん成長していく人もいますが、その一方でそもそも何を勉強したらいいのかわからない人もいます。

そういう人は退職につながってしまうだろうし、私自身も手厚くフォローをできていなかったのでは? と反省する部分があるので、それらの改善に努めていきたいですね。

業界のスタンダードも5年前、10年前と比べると変わってきています。しかし当社は、それに沿って修正をあまり入れてこなかった会社だと感じています。

もちろん、設立当初からずっと同じことをやっていること自体、非常にすごいことなのですが、そこに色をつけて時代のニーズに合わせた教育システムなどをつくっていきたいなと考えています。