日本の大学のレベルしか知らなかった自分が世界の基準を知ることができた

原口 真弥さん

現在IT企業にお勤めの原口さんはイギリスに3度の留学を経験された中で、学生時代にはしっかり勉強していたものの、いざ世界に出ると上には上がいることを知り、努力を重ねていくきっかけにしたそうです。

▲King's cross station

Q.まずどの国や地域に留学をされたのでしょうか?

 私は合計3回に渡って留学をしましたが全てイギリスです。初めは大学の研修プログラムとしてケンブリッジ大学に1カ月程度、その後2回はロンドンだったのですが、1度目のロンドンは4カ月程度で、2度目は半年程度行きました。

Q.どのような目的で留学に行かれたのでしょうか?

 まず一度目の留学ですが、その研修はケンブリッジ大学の寮で生活することができるものでした。もともと大学の時に英語の講義をたくさん取って勉強していたのですが、スピーキングの能力を伸ばせるような講義がなかったため、その研修プログラムに興味を持ったのがきっかけです。
 ロンドンに行った際は両方とも語学学校へ通ったのですが、それぞれ違う目的で行きました。一度目はケンブリッジ大学の研修プログラムに行った結果が自分の中で物足りずに、リベンジしたいというような感じがありました。ケンブリッジの際はあまり準備をせずに行きましたが、足りないところを補いたいと思ったため、ロンドンに行く前にはオンライン英会話を習い始めました。またケンブリッジの研修の際はクラス分けがあり、私は上から2番目のクラスだったのですが、終了時に評価シートを渡されてそこに書かれていた欠点を埋めて次は1番上のハイレベルなクラスに入りたいと思って挑みました。実際に自信もついていましたし、日本人以外の人となるべく友達になっていこうと決めていましたね。
 そして最後の留学ではIELTSのクラスがある語学学校に通いました。この時点では自分の課題がかなり明確にみえてきていたので、英語の4技術(Reading,Writing,Listening,Speaking)すべてのレベルを上げたいと思っていました。最終的には自分が目標としていたスコアまで伸ばすことができたので、目的を果たすことはできました。

▲Piccadily Circus

Q.留学で楽しかったことはどんなことでしょうか?

 ケンブリッジの際はグループワークなどを通じて名門の学生と生活を共にすることができたので、非常に良い経験になりました。さすがの名門ということで図書館が非常に大きくて驚きましたね。また少し田舎のキャンパスだったのですが、その分自然が豊かでよかったです。週末には都市部に電車で出かけていけたので、生活のバランスは取れていたと思います。ロンドンの際は同年代の外国人留学生と交流が持てて楽しかったです。1度目はドイツ人が多く、2度目はブラジル人が多かったです。それぞれ国籍によって性格も分かれていて、特にブラジル人は陽気な人が多くて面白かったです。また最初に集団で行ったケンブリッジとは異なり、ロンドンは個人で行ったため観光も結構できました。最後の留学に至っては安いスーパーなど生活に欠かせない部分まで色々と情報が蓄積できていたので、落ち着いて生活ができていたと思います。

Q.反対に留学で困ったことはありましたか?

 ケンブリッジに行った際は頭が良い学生の会話のスピードについていくのが大変でした。授業内ではこちらから「ゆっくり話してほしい」とか「もう一度話してほしい」などというとそのようにしてくれましたが、日常でももっと聞き取れれば色々な話ができたのではないかなと思います。また文化の面では快適さへのこだわりは日本の方が強いと感じました。例えばトイレにウォシュレットがまったく設置されていないとか、電車に乗る時のチケットの購入が煩雑という部分は苦労しましたね。1度目のロンドンに行く前は自分のレジデンスなどを決めてからいかなければならなかったため、色々と調べるのに苦労しました。実際にレジデンスの所有者にメールでコンタクトを送ったりもしました。あとは留学に限った話ではなく旅行あるあるかもしれませんが、飛行機の乗り継ぎの際に荷物が届かなかったこともありました。その際もただ荷物を待つだけではなく、保険に入っていたのでしっかりと現地の職員とも交渉し。しっかりと保証金ももらいました(笑)。

▲The Albert Memorial

Q.現在のお仕事に留学での経験が役に立ったことはどのようなことでしょうか。

 私は通信キャリアにて基地局のマニュアル作成の業務に携わっています。業務で英語を使う機会は少ないですが、インターネットの情報量は日本語よりも英語のほうが多いため、検索エンジンなどを使用する際には役立っていることを実感します。その他にも性格が外交的になったと思います。留学では内省的であると誰かが話しかけてくれたりアプローチされたりしないと成長する機会が限られてしまいます。そこで本来の自分ではない別人のように社交的な自分を演じることにし英会話の機会を作り出していきました。積極的に話しかけたりする性格はワークスペースにおいても他の人の進捗状況やメンタルケア、雑談で距離を縮めたりすることに多少なりとも役立っているかと思います。

▲fish & chips

Q.今後留学をされるかた、もしくは検討されている方に一言お願いします。

 なるべく若いうちに色々とやってみることが大切だと思います。留学に限らずですが、家族を持ったり仕事に大きな責任がかかってくると海外への挑戦は難しくなってくると思います。私もそれなりにお金をかけましたが、それでも価値があったなと思っていますし、自分が若い時に積極的に動いておいて良かったと思っています。また留学をする前はリスニングの練習をある程度しておいた方が良いと思います。特にIELTSでテクニカルに学んできた結果として思うのは、知らない音は常にノイズとして耳に入ってきてしまうため、より多くの英語を聞いて少しでも慣れておくことでスムーズなコミュニケーションが取れるようになると思います。その後余裕があればスピーキングを通じてボキャブラリーを増やしておくと良いと思います。とにかくまず動きだすことから始めてみてください。

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