外資系エアラインでの客室乗務員の経験を経て、白黒ハッキリとした異文化への対応力を身につけた

S.Aさん

現在IT企業にてシステム開発のコンサルタントとしてプロジェクトのマネジメントをされているS.Aさん。オーストラリアへの短期留学をきっかけに、後にお勤めになる外資系エアラインでのご経験からご本人がいかに海外でそして外国籍の方とコミュニケーションを取ってこられたのかを伺いました。

私はオーストラリアに短期留学したことがありますが、それよりも外資系エアラインで働いた経験が活きています。社会人になって初めて仕事をした会社はIT企業でネットワークエンジニアをしておりましたが、英語だけではなく第3言語も身につけたいという思いから、大学時代に学んでいた中国語を活かして中国のエアラインに転職しキャビンアテンダント(以下CA)として働いていました。元々飛行機が好きだったので、業務での知識の習得にはそれほど困りませんでしたね。

過酷なCAの世界で中国エアラインにて中国人の方とのコミュニケーションの仕方を学ぶ

CAは華やかなイメージですが、CAになるためには様々な訓練や試験を受けて合格していかなくてはなりません。そのほとんどは英語で行われるため、募集要項にも当然英語が条件となっていたのですが、蓋を開けてみるとなんと実務の8割以上は中国語でした(笑)。

トレーニング期間中に教官から中国語を話せないと仕事にならないよと言われて冗談だと思っていたのですが、まさかここまでほぼ中国語オンリーだとは思わなかったですね(笑)。そのため中国語についていけずに辞めていくクルーも数多く見てきました。大学の時に履修していたとはいえ、当時の私は何も話せないレベルでした。しかし私の強みでもある、分からないなりにもトライをし続けて少しずつ勉強し、その熱意で相手に理解をしてもらうことで乗り切ってきました。

 1番の学びになったのは、「Yes」と「No」をハッキリとすることです。中国人のお客様の多くは、ハッキリした回答がないと懐に踏み込んでくることがあり、中にはその激しさに泣いてしまう日本人の同僚もいましたが、ハッキリと伝えるとお客様はすぐに分かってくれるのです。これは決して怒っているわけではなく、文化的側面に過ぎないということでした。そのためできないことに関してはハッキリと「これはルールだからダメです。」といってあげる方が親切に捉えられます。対象的に日本では例えば、「できかねます。申し訳ありません。」や「確認してきます。」という感じだと思いますが、現地では混乱を招くため全く通用しないのです。実際に毅然とした態度でいれば、このようなお客様とは不思議なくらい距離が縮まるのです。日本だと考えられませんよね(笑)。

 またうまくいったもう一つの要因は、中国の文化や食事が体に合っていたということだと思います。健康状態など非常に厳しくチェックされる職種ですし、一月の半分くらいは中国にいるので、食事が合わないと本当に大変だと思いますが、私は特に気にならずに生活ができていました。良い意味で鈍感力が役に立ったと思っています(笑)。

外資系エアラインで得た経験を活かして現在の仕事と将来に向けて

エアラインの後は別のIT関連の会社に転職し、コンサルタントとしてプロジェクトマネジメントをしています。クライアントである大企業のシステム開発の、要望を聞いたり、実際の組み立てやスケジュール管理などにも参加しており、英語圏、中国そしてインドの方々と働いています。エアラインでの仕事を通じて物おじせずメンバーとコミュニケーションを積極的に取れるようになったと今では感じています。特に中国の方とは中国語で会話をしているのでコミュニケーションがスムーズですし、英語圏の方やインドの方とは彼らも日本語が少しできるため、英語と日本語を交えながら正確に伝わっていくように意識しながら仕事を進めています。先ほどの中国のエアラインとは異なり、日本に住んでいる外国籍の方とのコミュニケーションなので、日本のニュアンスも通じてスムーズにコミュニケーションをとることができています。

現在の仕事はプロジェクトの期限が決まっているため、その後どのように運用されているかを見届けたいと思っていますし、今後も現在の職場での経験値をもっと高めていきたいと思っています。

これから留学をされる方、考えている方に一言

留学が決まっている方に対しては、「郷に入っては郷に従え」の精神を持っていただきたいと思います。世界には日本での常識が伝わらないことが多くありますが、それは単純な違いに過ぎないので考え過ぎずに現地の人のように振る舞ってみてはいかがでしょうか。私の例のように、その方が人と仲良くなれるかもしれません。また決まっていない方は、海外に挑戦してみたいと思った時にできるだけ動いてみた方が良いと思います。私のこれまでの記事を見ていただいてわかるように、私は行動しながら学んでいくタイプで、まずはやってみてから全てが動き始めます。もしあの時行動に移さずに考え続けて現在に至っていれば、今の人生にたどり着けていなかったと思います。実際に私はオーストラリアに1ヶ月ほど短期留学をしたことがありますが、親には相談なしで先に決めてしまいました(笑)。これは真似しない方が良いかもしれないですが、そのくらいの気概を持つことが大切だと思います。いずれにせよ、皆さんの人生を楽しんで欲しいです。

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