何もできなかった最初の留学が大きな力に

中嶋 春菜さん

高校の授業や、大学での留学経験が大きな人生のきっかけとなった中嶋さん。現在は外資系の会社で、海外の人たちと仕事をしています。そんな中嶋さんがどのようにキャリアを積まれてきたのか、お話を伺いました。

初めての海外留学、そして就職

私が英語や海外に興味を持ち始めたのは、高校の英語の授業がきっかけです。ただ単に英語を勉強するのではなく、授業を通してハロウィンなどの海外の文化的なイベントを体験したことが大きな影響となりました。そのため大学でも英語を学ぼうと、英語コミュニケーションを専攻します。

初めての海外滞在経験は大学3年次です。大学のプログラムを利用してオーストラリアのブリスベンに2週間の留学。語学学校ではプレゼンやディベートの授業を受けました。初めての海外体験だったため、あまり自分の英語に自信が持てず、周りのすごさに圧倒されるばかり。そのためまったく英語を話すことができませんでした。でもその経験を通じて感じた後悔が、英語への大きなモチベーションに繋がりました。

就職活動は英語や国際的な環境での仕事、ということを軸に行い、ホテルのレセプショニストに。主な業務内容は、メールや電話の対応、チェックインやチェックアウトの案内、そしてコンシェルジュ業務です。海外から来るお客様への対応もあったので、業務外に自身の英語力を上げるため、海外のニュースを視聴してリスニング力向上に努めたり、英語の電話対応のシナリオを考えて、一人で練習を積んだりすることもありました。

日本を旅行中のお客様に観光ルートをおすすめした際、後日その観光地が良いところだったと感謝されたことを覚えています。自分の提案が、お客様の旅行の良い思い出になれたかなと嬉しく思いました。

ただ就職をする時に自分が思い描いていた仕事とはかけ離れていました。業務で使用する英語のレベルは、ビジネス英語というよりは簡単な日常会話の延長線上のもの。仕事に対して物足りなさを感じていました。また接客業では資格のように目に見えるスキルというものが得づらかったので、将来的により役立つスキルを身に付けたいという2つの想いから、転職を決断します。

英語を活かし、新たにITの世界へ

留学経験者を積極的に採用し、IT分野で英語を活かせる人材を育てているという、アレックスソリューションズというITの会社に出会います。

この会社はSESという業務体系を採用しており、お客様の会社に常駐して仕事をするというスタイルで働きます。私は在籍時に4つのプロジェクトに関わりました。

1つ目は外資系会社でのヘルプデスク業務です。メールや電話、窓口でパソコン関連のトラブル対応を行います。日本語はもちろん、英語の対応もあり、ビジネスとして英語を使用していることに充実感を感じていました。

2つ目は保険会社のセキュリティ部署。セキュリティ製品が問題を検知した際の対応や、キッティングと呼ばれる、パソコンのセットアップ作業を担当していました。

3つ目はシステムの動作チェックを行う、テスターの仕事です。システムに不備がないかの確認をひたすらチェックしていきます。独りで進めていく業務だったため、忍耐力のいる業務でした。

最後、4つ目はMicrosoft 365に関わるコンサルティングの仕事で、Microsoft 365製品の問い合わせやTeamsの導入などが主な業務です。私が所属していたシステム部ではマレーシア支社と共同で業務を行っていたため、頻繁に英語でコミュニケーションを取る機会がありました。

英語を使う機会に恵まれた仕事環境ではありましたが、英語での業務を通して、沸々と海外で働きたいという気持ちが大きくなっていきました。

そのため働いていたITの会社を辞め、マレーシアのサイバージャヤにあるNTTの子会社に転職をします。海外で英語力を向上させ、培ったITスキルを更に伸ばしたいという想いで。

日本からマレーシアへ—ITスキルを活かして

マレーシアという国に決めた理由は、当時の私の金銭事情や日本に近しい環境があったからです。

仕事内容は、主に日本の大手自動車会社のお客様からの電話対応を一時受付として担当する業務、そして日英の翻訳プロジェクト。同僚には、マレーシア人、タイ人、中国人もおり、日々、業務で英語を多く使う環境で働けていました。

マレーシアでは、日本とは異なり、仕事とプライベートの区別が明確です。残業といった概念はなく、業務時間が終われば皆がアフターワークを楽しみます。プライベートの時間も同僚と共有することが多く、一緒に飲みに行ったり、家に遊びに行かせてもらったり、クリスマスなどの大きなイベントを一緒に過ごすこともありました。また飛行機代がかなり安かったため、金曜日の業務が終わった瞬間空港に向かい、旅行をして過ごすという最高の週末を毎回のように送っていました。

食べ物に関しては少し不満がありました(笑)。熱帯の国ゆえ、食べ物の鮮度がすぐに失われて、新鮮なものが手に入りづらかったり、オイリーな食べ物が多かったりします。自炊することもありましたが、日本の食べ物は高価で、私の好きな納豆は1パック300円もするほど。とても印象に残っているのが、日系のコンビニでも売られている商品がマレーシア仕様になっていて、おにぎりがタイ米のようでおいしくなかったり、緑茶に沢山の砂糖が入っていたりしたことです。

マレーシアでの生活は充実していましたが、仕事がマニュアルに基づいて進む形式だったため、自分の力量で勝負したいという想いが強くなっていきました。

そして私の未経験分野である、マニュアルに頼らない自力で勝負するセールスの世界へ挑戦したいと思い、転職活動をします。しかし未経験の私が、異国の地であるマレーシアで就職するにはなかなか難しいものがありました。そんな時、現在勤めている会社のリクルーターさんとLinkedInで出会います。マレーシアが好きで、ここに残りたいという想いもありましたが、新たな決意を胸に日本へ。

自分の力が試される仕事—セールスの分野へ挑戦

新しい会社(2023年11月22日時点、現在勤めている会社)はフランスの会社の日本支社。

新しいプロジェクトをインド人2人と私とで1から立ち上げるという、まさに自分の力が試される状況に、とてもワクワクしていました。業務内容はインサイドセールスとしてお客様にMicrosoftのCloudを販売する仕事です。コロナ禍まっただ中の当時、これからCloudが伸びていくだろうと可能性を感じていたので、不安よりも期待が大きかったです。

仕事はインセンティブがダイレクトにお給料に反映されるため、大きなやりがいを持って働けています。また、担当したお客様の疑問が解決した瞬間は喜びもひとしおです。

今後はITの中でもデータ分析に興味を持っているので、その分野の勉強もしていきたいですし、いつかまたどこかのタイミングで海外に行き、自分の知識と経験を活かして新たな仕事にチャレンジしたいと思っています。

留学など、海外に行ってみたいと思っている人へのアドバイス

海外に興味があっても、行く前には心配事や不安が多く、勇気が出ずに諦めてしまうこともあるかもしれません。しかし、現地で得られる経験や知識は非常に大きいですし、これが今後の人生にとって重要なものになるはずです。だからこそ、少しでもやってみたいという気持ちがあれば、未知の環境に飛び込んでみることをおすすめします。

特に10代や20代のうちに何かしらの失敗を経験しても、それが人生の糧となるので、若いうちはぜひ挑戦していくと良いんじゃないかと思います。

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